神経内科医 木ノ本景子さん
姿勢を整えて座ることがストレスを軽くし、自分を肯定することにつながる!
シンプルだからこそ効果がある。
ナーラーヨガは決して難しいポーズをするわけではない。
ポーズがうまくできているかということに気をとられることなく、今に集中できる。
運動が苦手な人でも高齢者でも同じように、そして身体に負担をかけることなく自分自身とつながれる。
現に運動が苦手なわたしでも「うまくできているのか」などと考えることなく、
ただ自分の呼吸や身体の隅々にまで意識を向け、その場に集中していることができる。
現代はストレス社会と言われています。
わたしたちは社会生活をおくっていくためにまわりの状況にすばやく反応して行動しようと交感神経を活発に働かせています。
どうしても交感神経優位になってしまっているのです。
ただ、交感神経優位の状況が続くとストレスが溜まりやすく、なかなかリラックスすることができません。
日々さらされているストレスに対応し、心身の状態を整えるためにできる最もシンプルで大切なこと。
それは、ゆったりとした深い呼吸をし、姿勢を整えることです。
深くゆっくりした呼吸が副交感神経を刺激し、心身を整えます。
残念なことに、最近はスマホを使う人が増え、呼吸が浅くなっていると言われています。
社会生活でストレスにさらされているだけではなく、それをリセットする作用も弱まっているのです。
さらに姿勢は気持ちと関係性が深いとされています。
姿勢を整えて座ることがストレスを軽くし、自分を肯定することにつながるとされています。
どんなに素晴らしいものであっても続けられなければ意味がない。
ふだんの生活に密着したものだからこそ、ちょっとした変化が大きな効果をもたらします。
誰もが行っているシンプルなものの中に本当に重要なものがあるのかもしれません。
「誰にでもできるシンプルなポーズでその変化をもたらす」
それがこのヨガの良さなのかもしれない。